病院でもらった『クラリチン錠(ロラタジン)』と同じ薬って処方せん無しで薬局やドラッグストアで購入できますか?
『クラリチン錠(ロラタジン)』ですね。では今回は『クラリチン錠(ロラタジン)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。
<プロフィール>
- 大手調剤薬局の管理薬剤師
- 管理薬剤師歴は10年以上
- 一般用医薬品も幅広く販売
スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。
医療用の『クラリチン錠(ロラタジン)』と同じ成分の薬は、薬局やドラッグストアで処方せん無しで購入可能です。
医療用の『クラリチン錠(ロラタジン)』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能
医療用の『クラリチン錠(ロラタジン)』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。
代表的な商品として、クラリチンEX錠という名前で販売されています。
クラリチンEX錠
成分 1錠中 | 分量 |
---|---|
ロラタジン | 10mg |
成人(15才以上)、1回1錠、1日1回食後に服用してください。
なお、毎回同じ時間帯に服用してください。
成分 1錠中 | 分量 |
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ロラタジン | 10mg |
成人(15才以上)、1回1錠、1日1回食後に口中で溶かして服用してください。
なお、毎回同じ時間帯に服用してください。
口の中で解けるのがOD錠です。
どちらでも効果は同じです。
ロラタジンAG
成分 1錠中 | 分量 |
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ロラタジン | 10mg |
ロラタジンEX
成分 1錠中 | 分量 |
---|---|
ロラタジン | 10mg |
別の会社の商品も1錠中にロラタジンが10mg含まれていますので効果は同じです。
医療用の『クラリチン錠(ロラタジン)』と一般用医薬品の違い
医療用の『クラリチン錠(ロラタジン)』と一般用医薬品のクラリチンEXでは違いがあります。
効能・効果が異なる
効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。
薬の強さではありません。
医療用の『クラリチン錠(ロラタジン錠)』では以下の疾患に使用できます。
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹
皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
それに対し、一般用医薬品では
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻水、鼻づまり、くしゃみ
となっています。
詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/otcDetail/ResultDataSetPDF/630004_K1701000007_04_01/B
使用できる年齢が異なる
医療用のクラリチン錠10mgは7歳以上から服用可能ですが、一般用医薬品のクラリチンEX錠は成人(15才以上)のみ使用可能となっています。
医療用の『クラリチン錠』と同じ成分の一般用医薬品はクラリチンEXの他にもたくさん販売されています。
値段が安くても成分量が同じなら効果は同じです。
エナジーロラタジン鼻炎薬もロラタジンAG錠も、クラリチンとは別会社の商品なので商品名は異なりますが、どちらもロラタジンが1錠中に10mg含まれています。
クラリチンEXと効果は同じです。
ロラタジン含有の一般用医薬品を購入する際の注意
ロラタジン含有の医薬品を使用できない方もいます。購入の際には薬剤師等に確認をお願いします。
1.次の人は服用しないでください
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2)15才未満の小児。
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください。
他のアレルギー用薬(皮膚疾患用薬、鼻炎用内服薬を含む)、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、催眠鎮静薬等)、エリスロマイシン、シメチジン
3.服用前後は飲酒しないでください
4.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
まとめ
『クラリチン錠(ロラタジン)錠』と同じ成分の一般用医薬品が販売されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアでの購入が可能です。
クラリチンは1日1回服用で効果が持続し、眠気が出にくい特徴があります。
眠気が気になる方にはオススメです。
用法・用量を守って正しくお使いください。