病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用の『タリオン錠』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

医療用の『タリオン錠』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?
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病院でもらった『タリオン錠(べポタスチン)』と同じ薬って処方せん無しで薬局やドラッグストアで購入できますか?

『タリオン錠』ですね。
では今回は『タリオン錠(成分名:べポタスチン)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用の『タリオン錠(べポタスチン)』と同じ成分の薬は、薬局やドラッグストアで処方せん無しで購入可能です。

目次

医療用の『タリオン錠(成分名:べポタスチン)』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能

医療用の『タリオン錠(べポタスチン)』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。

代表的な商品として、タリオンARがあります。

タリオンARは要指導医薬品のため、薬剤師が対面で情報提供や指導などをすることが義務付けられていることから、インターネットで購入することはできません。

医療用の『タリオン錠(ベポタスチンベシル酸塩)』とタリオンARの違い

医療用の『タリオン錠(ベポタスチンベシル酸塩)』とタリオンARには違いがあります。

効能・効果が異なる

効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。薬の強さではありません。

医療用の『タリオン錠(ベポタスチンベシル酸塩)』は以下の疾患に使用できます。

<成人>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、
痒疹、皮膚瘙痒症)
<小児>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒
症)に伴う瘙痒

それに対し、一般用医薬品では

花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ

となっています。

詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。

医療用の『タリオン錠(ベポタスチンベシル酸塩)』と同じ成分の一般用医薬品はタリオンARのみです

執筆時点ではベポタスチンベシル酸塩含有の一般用医薬品はタリオンARのみとなっています。

そのほかのアレルギー薬も参考にしてみてください。

含有の一般用医薬品を購入する際の注意

ベポタスチンベシル酸塩含有の医薬品を使用できない方もいます。購入の際には薬剤師等に確認をお願いします。

1.次の人は服用しないでください。
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2)15才未満の小児。
(3)次の診断を受けた人。 腎臓病
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください。
他のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬、皮膚疾患用薬を含む)、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等
(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、催眠鎮静薬等)
3.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください。
(眠気等があらわれることがあります。)
4.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
5.服用前後は飲酒しないでください。

まとめ

『タリオン錠(ベポタスチンベシル酸塩)』と同じ成分の一般用医薬品が販売されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアでの購入が可能です。

ベポタスチンベシル酸塩の特徴

●抗スタミン作用だけでなく抗炎症作用も併せ持っていますので、くしゃみ、鼻みずはもちろん鼻づまりにも効果を発揮します。
●眠くなりにくい、口がかわきにくい、日常生活への影響が少ない第2世代抗ヒスタミン薬です。
●朝夕1錠ずつの服用で1日中効果が持続します。
●空腹時にも服用できます

用法・用量を守って正しくお使いください。

医療用の『タリオン錠』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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