病院でもらった『ヒアレイン点眼液』と同じ薬って処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入できますか？
『ヒアレイン点眼液』ですね。
では今回は『ヒアレイン点眼液（成分名：精製ヒアルロン酸ナトリウム）』と同じ成分の点眼薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。
『ヒアレイン点眼液（成分名：精製ヒアルロン酸ナトリウム）』と同じ成分の一般用医薬品があります。
処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入可能です。
医療用（先発品）
- ヒアレイン点眼液0.1％
- ヒアレイン点眼液0.3％
- ヒアレインミニ点眼液0.1％
- ヒアレインミニ点眼液0.3％
医療用（後発品）
- ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.1%
- ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.3%
精製ヒアルロン酸ナトリウムってどんな薬？
精製ヒアルロン酸ナトリウムは目の角膜の表面を保護する成分です。
目の表面の傷の治療やドライアイの治療に用いられます。
医療用の『ヒアレイン点眼液0.1%』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能
医療用の『ヒアレイン点眼液0.1%』の有効成分である精製ヒアルロン酸ナトリウムはスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。
現在は要指導医薬品であるため、インターネットでは購入できません。
対面にて薬剤師から説明を説明を受けて購入することができます。
精製ヒアルロン酸ナトリウム含有製品は以下の通りです。
ヒアレインS
| 成分 | 分量 |
|---|---|
| 精製ヒアルロン酸ナトリウム | 0.1％ |
医療用の『ヒアレイン点眼液0.1%とヒアレインS（一般用医薬品）の違い
医療用の『ヒアレイン点眼液0.1%（成分名：精製ヒアルロン酸ナトリウム）』と一般用医薬品のヒアレインSには違いがあります。
濃度が異なる
医療用のヒアレイン点眼には0.1％と0.3％の２種類ありますが、一般用医薬品として販売されているのは0.1％だけです。
効能・効果が異なる
効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。薬の強さではありません。
医療用の『ヒアレイン点眼液0.1%（成分名：精製ヒアルロン酸ナトリウム）』は以下の疾患に使用できます。
下記疾患に伴う角結膜上皮障害
・ シェーグレン症候群、スティーブンス･ジョンソン症候群、眼球乾燥症候群（ドライアイ）等の内因性疾患
・ 術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患
それに対し、一般用医薬品では以下の症状で使用可能です。
目の次の症状の緩和：かわき，異物感（コロコロ・チクチクする感じ），疲れ，かすみ，ソフトコンタクトレンズ又はハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感
詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。
精製ヒアルロン酸ナトリウム含有の一般用医薬品（点眼薬）を使用する際の注意
精製ヒアルロン酸ナトリウム含有の点眼薬を使用できない方もいます。購入の際には薬剤師等に確認をお願いします。
次の人は使用しないでください。
（1）本剤または本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
（2）次の診断を受けた人：ドライアイ，シェーグレン症候群，スティーブンス・ジョンソン症候群，角膜感染症
（3）次の症状のある人：急な視力低下，はげしい目の痛み（病状が悪化する恐れがありますので，自己判断で治療をすることなく医師の診療を受けてください）
※ドライアイと診断され、治療を受けている方は通院を続けてください。
次の注意事項をお守りください。
（1）小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
（2）容器の先を、目やまぶた、まつ毛に触れさせないでください。（目やにや雑菌などの混入のため、薬液が汚染または混濁することがあります）また、混濁したものは使用しないでください。
（3）点眼用にのみ使用してください。
（4）カラーコンタクトレンズの装着時は、使用しないでください。
ベンザルコニウムという防腐剤が入っていないので、コンタクトレンズ使用中でも点眼できます。
但し、カラーコンタクトレンズ装着時は使用するのは止めましょう。
※2週間を超えても症状が改善しない場合は別の原因が考えられますので眼科医を受診してください。
まとめ
- ヒアレインSは、医療用のヒアレイン点眼液0.1%と同じ成分を同じ濃度配合されています。
- 医療用には0.3％の製品もありますが、一般用医薬品にはありません。
- すでにドライアイと診断を受けていて治療をしている方は通院を続けてください。
- 目のかわきや異物感などの症状が2週間を超えても改善しない場合は別の原因が考えられます。眼科医の受診をおすすめします。
- 執筆時点ではヒアレインSは要指導医薬品です。インターネットでの購入はできません。薬剤師のいる薬局かドラッグストアでご購入ください。
薬剤師等に十分説明を受けたうえで購入し、用法用量を守って正しくお使いください。
