病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用の『ザジテンカプセル』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

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病院でもらった『ザジテンカプセル』と同じ薬って処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入できますか?

『ザジテンカプセル』ですね。
では今回は『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用の『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』と同じ成分の薬は、薬局やドラッグストアで処方せん無しで購入可能です。

エバステル錠5mg

目次

医療用の『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能

医療用の『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。

代表的な商品として、アスミン鼻炎薬という名前で販売されています。

成分 1錠中分量内訳
ケトチフェンフマル酸塩1.38mg(ケトチフェン1mg)

医療用では、成人には通常1回1mgが処方されます。

医療用の『ザジテンカプセル1mg』と同じ成分を同じ量含んでいるこれらの商品は医療用と効果は同じです

医療用の『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』と一般用医薬品の違い

医療用の『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』と一般用医薬品には違いがあります。

効能・効果が異なる

効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。薬の強さではありません。

医療用の『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』と一般用医薬品には違いがあります。では以下の疾患に使用できます。

気管支喘息
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症

それに対し、一般用医薬品では

花粉,ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ,鼻水(鼻汁過多),鼻づまり

となっています。

詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。

使用できる年齢が異なる

医療用のザジテンはドライシロップもあり小児にも使用可能ですが、一般用医薬品は成人(15才以上)のみ使用可能となっています。

ケトチフェンフマル酸塩含有の一般用医薬品を購入する際の注意

ケトチフェンフマル酸塩含有の医薬品を使用できない方もいます。購入の際には薬剤師等に確認をお願いします。

1.次の人は服用しないでください。
 (1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起したことがある人
 (2)てんかん又はけいれん発作を起こしたことがある人
 (3)15才未満の小児
2.本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も服用しないでください。
 他のアレルギー用薬(皮ふ疾患用薬,鼻炎用内服薬を含む),抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬,鎮咳去痰薬,乗物酔い薬,催眠鎮静薬等)
3.服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないでください。
 (眠気があらわれることがあります。)
4.授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
 (動物試験で乳汁中への移行が認められています。)
5.服用前後は飲酒しないでください。

まとめ

医療用の『ザジテンカプセル(ケトチフェンフマル酸塩)』と同じ成分の一般用医薬品が販売されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアでの購入が可能です。

ケトチフェンフマル酸塩は、「抗アレルギー作用」、「抗ヒスタミン作用」、「抗炎症作用」の3つの作用を有する抗アレルギー薬で、花粉やハウスダストなどによる鼻みずや鼻づまりなどの鼻のアレルギー症状にすぐれた効果を発揮します。

用法・用量を守って正しくお使いください。

医療用の『ザジテンカプセル』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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