病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用『ゼペリン点眼液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

医療用『ゼペリン点眼液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?
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病院でもらった『ゼペリン点眼液』と同じ薬って処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入できますか?

『ゼペリン点眼液』ですね。
では今回は『ゼペリン点眼液(成分名:アシタザノラスト水和物)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

『ゼペリン点眼液』と同じ成分の一般用医薬品があります。処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入可能です。

医療用(先発品):『ゼペリン点眼液0.1%』

医療用(後発品):なし

目次

アシタザノラストってどんな薬?

アシタザノラストは抗アレルギー成分でアレルギー性結膜炎に用いられます。

 肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用、血小板活性化因子(PAF)遊離抑制作用、ロイコトリエン遊離抑制作用により、目のかゆみに対して効果をあらわします。

医療用の『ゼペリン点眼液0.1%』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能

医療用の『ゼペリン点眼液0.1%』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。

商品はアイフリーコーワAL、アレジフェンス点眼液のみです。

成分 1mL中分量内訳
アシタザノラスト水和物1.08mg(アシタザノラスト1mg)
成分 1mL中分量内訳
アシタザノラスト水和物1.08mg(アシタザノラスト1mg)

アレジフェンスもアイフリーコーワALも、医療用のゼペリン点眼液0.1%と濃度も同じですのでどちらの商品を選んでいただいても効果は同じです。

医療用の『ゼペリン点眼液(成分名:アシタザノラスト)』と一般用医薬品の違い

医療用の『ゼペリン点眼液(成分名:アシタザノラスト)』と一般用医薬品の違いがあります。

1本あたりの量が異なる

医療用のゼペリン点眼液は1本5mL入りですが、アイフリーコーワALは1本10mLです。

衛生面が気になる方は、1本5mLで2本入りのアレジフェンスの方をおすすめします。

効能・効果が異なる

効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。薬の強さではありません。

医療用の『ゼペリン点眼液(成分名:アシタザノラスト)』は以下の疾患に使用できます。

アレルギー性結膜炎

それに対し、一般用医薬品では

花粉,ハウスダスト(室内塵)などによる次のような目のアレルギー症状の緩和:目の充血,目のかゆみ,目のかすみ(目やにの多いときなど),なみだ目,異物感(コロコロする感じ)

となっています。文面は異なりますが医師が診断しているかしていないかの違いですので、同じと考えていただいてよいでしょう。

詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。

使用できる年齢が異なる

医療用のゼペリン点眼液は使用できる年齢に制限はありません。

一般用医薬品のアイフリーコーワALもアレジフェンスも7歳未満の小児への使用はできません

アシタザノラスト含有の一般用医薬品(点眼薬)を購入する際の注意

アシタザノラスト含有の点眼薬を使用できない方もいます。購入の際には薬剤師等に確認をお願いします。

 1.次の人は使用しないでください。
 (1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
 (2)7歳未満の幼児。

7歳未満の小児には使用できませんのでご注意ください。ここも医療用と異なる部分です。

まとめ

『ゼペリン点眼液(成分名:アシタザノラスト)』と同じ成分の一般用医薬品が販売されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアでの購入が可能です。繰り返しになりますが、使用できるのは7歳からです。

薬剤師等に十分説明を受けたうえで購入し、用法用量を守って正しくお使いください。

医療用『ゼペリン点眼液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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