病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

【去痰薬】医療用ビソルボン(ブロムヘキシン)の市販薬は薬局で買える?

【去痰薬】医療用ビソルボン(ブロムヘキシン)の市販薬は薬局で買える?
  • URLをコピーしました!

痰が絡むので困っています。咳はほとんど出ません。以前病院で『ビソルボン錠』をもらいました。ビソルボン錠と同じ成分の薬は処方せんが無くても薬局で買えますか?

ビソルボン錠ですね。

では今回は、ビソルボン錠』と同じ成分(ブロムヘキシン塩酸塩)の市販薬について解説していきたいと思います。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用のビソルボン』の有効成分であるブロムヘキシン塩酸塩はスイッチOTC化されています。
処方せんが無くても薬局やドラッグストア、インターネットでの購入が可能です。

医療用(先発品)

  • ビソルボン錠4mg
  • ビソルボン細粒2%
  • ビソルボン吸入液0.2%
  • ビソルボン注4mg

医療用(後発品)

  • ブロムヘキシン塩酸塩錠4mg
  • ブロムヘキシン塩酸塩シロップ0.08%
  • ブロムヘキシン塩酸塩吸入液0.2%

結論
ブロムヘキシン塩酸塩単剤の一般用医薬品はありませんでした。
しかし、咳止めが入っていないブロムヘキシン塩酸塩含有の一般用医薬品ならあります。

目次

ブロムヘキシン塩酸塩ってどんな薬?

ブロムヘキシン塩酸塩は粘度の低い分泌液を増やすことによって痰の粘度を下げる働きがあります。

切れの悪い痰に対して良く用いられる成分です。医療用では錠剤の他に吸入液が用いられます。

ブロムヘキシン塩酸塩含有の市販薬は処方せんなしで購入可能

ブロムヘキシン塩酸塩含有の市販薬はたくさんありますが、全て配合剤です。

ビソルボン錠と同じ成分であるブロムヘキシン塩酸塩単剤の商品は残念ながら販売されていません。

咳止め成分が入っていない、ブロムヘキシン塩酸塩含有の去痰剤の商品については、カルボシステインのページで紹介していますのでそちらをご覧ください。そちらでは、ブロムヘキシン塩酸塩+L-カルボシステインの2成分が入った市販薬を8種類紹介しています。

  • エフストリン去たん錠
  • クールワン去たんソフトカプセル
  • ストナ去たんカプセル
  • スパート去たんカプセル
  • スルーロン去たん錠
  • セシオン去たん錠
  • タイムコール去たん錠
  • 去痰CB錠

今回の記事では、ブロムヘキシン塩酸塩含有の総合感冒薬をご紹介していきたいと思います。

パイロンPL錠 ゴールド

成分(6錠中)分量
サリチルアミド648mg
アセトアミノフェン360mg
無水カフェイン144mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩32.4mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物48mg
ブロムヘキシン塩酸塩12mg

こちらの商品にもブロムヘキシン塩酸塩が含まれています。

詳しくはPL顆粒の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。

パブロンSα〈微粒〉

成分 1包(1.2g)中分量
ブロムヘキシン塩酸塩4mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物16mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩20mg
アセトアミノフェン300mg
マレイン酸カルビノキサミン2.5mg
無水カフェイン25mg
ビスイブチアミン8mg
リボフラビン4mg
  • ブロムヘキシン塩酸塩:去痰
  • デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:咳止め
  • dl-メチルエフェドリン塩酸塩:気管支拡張
  • アセトアミノフェン:解熱鎮痛
  • マレイン酸カルビノキサミン:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり
  • 無水カフェイン:鎮痛補助成分
  • ビスイブチアミン:ビタミンB1
  • リボフラビン:ビタミンB2

[年令:1回量:服用回数]
15才以上:1包:1日3回
11才〜14才:2/3包:1日3回
7才〜10才:1/2包:1日3回
3才〜6才:1/3包:1日3回
1才〜2才:1/4包:1日3回
1才未満:服用しないこと

1歳から服用可能な総合感冒薬ですが、子供は小児科受診が基本です。

去痰、咳止め、解熱鎮痛となんでも入っています。

総合感冒薬はこの商品に限らずたくさんの成分が入っているため、症状に対して不必要なものまで摂取してしまうことになりますのであまりお勧めしません。

ベンザブロックせき止め錠

成分 9錠中分量
ジヒドロコデインリン酸塩30mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩75mg
ノスカピン60mg
ブロムヘキシン塩酸塩12mg
トラネキサム酸420mg
  • ジヒドロコデインリン酸塩:咳止め
  • dl-メチルエフェドリン塩酸塩:気管支拡張
  • ノスカピン:咳止め
  • ブロムヘキシン塩酸塩:去痰
  • トラネキサム酸:のどの腫れや炎症を抑える

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:3錠:3回
12歳〜14歳:2錠:3回
12歳未満:服用しないこと

せき止めにジヒドロコデインリン酸塩が使用されていますので、服用できるのは12歳からです。

このように、含有成分によって服用できる年齢が異なりますので製品説明をよく読んで使用してください。

ルルアタックEX

成分 6錠(成人1日量)中分量内訳
トラネキサム酸750mg
イブプロフェン450mg
クレマスチンフマル酸塩1.34mgクレマスチンとして1mg
ブロムヘキシン塩酸塩12mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg
ジヒドロコデインリン酸塩24mg
チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)25mg
リボフラビン(ビタミンB2)12mg
  • トラネキサム酸:のどの腫れや炎症を抑える
  • イブプロフェン:解熱鎮痛
  • クレマスチンフマル酸塩:鼻水くしゃみを止める
  • ブロムヘキシン塩酸塩:去痰
  • dl-メチルエフェドリン塩酸塩:気管支拡張
  • ジヒドロコデインリン酸塩:咳止め
  • チアミン硝化物:ビタミンB1
  • リボフラビン:ビタミンB2

のどの痛みや鼻水、痰、発熱を伴うかぜに効果がある総合感冒薬です。

新コンタックかぜ総合

成分 4カプセル中分量
アセトアミノフェン900mg
無水カフェイン75mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物48mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩40mg
ブロムヘキシン塩酸塩8mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5mg
  • アセトアミノフェン:解熱鎮痛
  • 無水カフェイン:鎮痛補助成分
  • デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:咳止め
  • dl-メチルエフェドリン塩酸塩:気管支拡張
  • クレマスチンフマル酸塩:鼻水くしゃみを止める
  • ブロムヘキシン塩酸塩:去痰
  • d-クロルフェニラミンマレイン酸塩:鼻水くしゃみを止める

[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15歳以上):2カプセル:2回(朝・夕)
7歳以上15歳未満:1カプセル:2回(朝・夕)
7歳未満:服用しないこと

1日2回タイプの総合感冒薬です。これも解熱から咳、鼻水まで何でも効きそうです。

医療用のビソルボンと市販薬の違い

医療用と市販薬では違いがあります。

含有成分・含有量が異なる

医療用医薬品のビソルボン錠やその後発品も、含有している有効成分はブロムヘキシン塩酸塩のみです。

それに対し、一般用医薬品はブロムヘキシン塩酸塩に加えて様々な成分が配合されています。

ブロムヘキシン塩酸塩単剤の製品は執筆時点では発売されていませんでした。

効能・効果が異なる

効能・効果と言っても、効き目が違うわけではありません。どんな症状に使用できるかです。

医療用医薬品のビソルボン錠は以下の疾患で使用されます。

下記疾患の去痰
急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、塵肺症、手術後

ブロムヘキシン塩酸塩含有の一般用医薬品は配合されている成分によって使用できる症状が異なります。

ブロムヘキシン塩酸塩自体には去痰作用しかありません。

服用できる年齢が異なる

医療用のビソルボン錠には添付文書上、服用できる年齢に制限はありません。

配合されている成分によって服用可能な年齢が異なりますので製品添付の文書で良く確認をしてください。

ブロムヘキシン塩酸塩含有 一般用医薬品のまとめ

  • ブロムヘキシン塩酸塩は医療用にも使用されている成分です。
  • ブロムヘキシン塩酸塩単剤の市販薬はありません。
  • Lーカルボシステインと一緒になった去痰薬や、その他成分と一緒になった総合感冒薬が販売されています。
  • ここで紹介した以外にも総合感冒薬にブロムヘキシン塩酸塩が含まれている総合感冒薬はたくさんあります。不必要な薬を飲まないためにも購入時には薬剤師等によく相談して購入をしてください。

ここからは、解熱鎮痛薬や咳止めが入っていないもの(去痰成分に限った商品)だけ載せておきます。

ブロムヘキシン塩酸塩(ビソルボン)+L-カルボシステイン(ムコダイン)

用法用量を守って正しくお使いください。

【去痰薬】医療用ビソルボン(ブロムヘキシン)の市販薬は薬局で買える?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

免責事項
当ブログからのリンクやバナーなどで移動したサイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。 また当ブログのコンテンツ・情報について、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。情報が古くなっていることもございます。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

Follow @pharma_di

目次
閉じる