病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

プレドニゾロン吉草酸エステルが入った塗り薬の市販薬【リドメックス】

プレドニゾロン吉草酸エステルが入った塗り薬の市販薬【リドメックス】
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病院でもらった『リドメックス軟膏』と同じ薬って処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入できますか?

リドメックス軟膏』ですね。

では今回は『リドメックス軟膏クリームローション(成分名:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用の『リドメックス軟膏クリームローション0.3%』に含まれている、有効成分プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは1992年にスイッチOTC化されました。
処方せんが無くても薬局やドラッグストア、インターネットで購入が可能です。

医療用(先発品):リドメックスコーワ軟膏0.3%、リドメックスコーワクリーム0.3%、リドメックスコーワローション0.3%

医療用(後発品):スピラゾン軟膏0.3%、スピラゾンクリーム0.3%、スピラゾンローション0.3%他

目次

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルってどんな薬?

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは合成副腎皮質ステロイド。

抗炎症作用により、湿疹やかぶれなどの症状を鎮めます。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルはアンテドラッグの一つで、体内に吸収されても不活化されるため全身性の副作用が少ない成分です。

ステロイド外用薬の強さは5段階に区分されています。

  1. ベリーストロング(とても強い)
  2. ストロンゲスト(最も強い)
  3. ストロング(強い)
  4. ミディアム(普通)
  5. ウィーク(弱い)

の5段階のうち、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは「ミディアム(普通)」に分類されています。

同じ「ミディアム(普通)」に分類されている市販薬にはこんなのもあります。

もう一つ上の段階の強さ「ストロング(強い)」に分類される商品はこちらをご覧ください。

医療用のリドメックス軟膏クリームローション0.3%と同じ成分の一般用医薬品は購入可能

医療用の『リドメックス軟膏クリームローション0.3%』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル配合の市販薬は約200種類ほどあります。

すべては紹介しきれませんので、今回は有効成分として、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルだけが入った商品を紹介していきたいと思います。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル単剤の商品は以下の通りです。

カユミックアルファクリーム
カユミックアルファ軟膏
ダイアフラジンEX軟膏
ニッポーデルマP軟膏
ピュアクイックS軟膏
プレゾαクリーム
プレゾα軟膏
ムヒER
メンソレータムAPソフトローション
リビメックスコーワクリーム
リビメックスコーワローション
リビメックスコーワ軟膏

※商品の販売が終了している物もあります。

医療用にはプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルが0.3%入っているのに対し、市販薬は全て0.15%と半分の濃度に抑えられてしまっています。

カユミックアルファクリーム

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g

1日数回、適量を患部に塗擦して下さい。

ベタつかない水溶性クリーム基剤を使用しているので、特にカサカサ型の乾燥性の皮膚炎に効果的です。

ピュアクイックS軟膏

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g

1日数回、適量を患部に塗擦して下さい。

プレゾαクリーム

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g

1日数回、適量を患部に塗擦して下さい。

プレゾα軟膏

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g

1日数回、適量を患部に塗擦して下さい。


ムヒER

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g
l-メントール1g
  • l-メントール:清涼感によりかゆみを鎮める

耳のかゆみに使うことを想定した製品です。綿棒に薬液を付けやすい形状の液剤になっています。

リビメックスコーワクリーム

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g

1日数回,適量を患部に塗擦してください。


リビメックスコーワローション

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g

1日数回,適量を患部に塗布してください。


リビメックスコーワ軟膏

成分 100g中分量
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15g

1日数回,適量を患部に塗擦してください

クリーム、軟膏、ローションの使い分け

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルの市販薬にはクリーム、軟膏、ローションの3タイプがあります。

クリームはのびがよく、ベタつきが少ないのが特徴です。顔や腕などの露出部に塗布しても目立ちません。ジュクジュクした部位には使用できません。

軟膏は少しべたつきがありますが、皮膚への刺激が少ないのが特徴です。患部がカサカサしているとき、ジュクジュクしているとき、どちらでも使用できます。

ローションは液体タイプですので、頭皮のかゆみなどに使いやすい剤型です。

症状がある部位の状態によって使い分けましょう。

医療用のリドメックス軟膏クリームローション0.3と一般用医薬品の違い

医療用の『リドメックス軟膏クリームローション0.3(成分名:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)』と一般用医薬品には違いがあります。

濃度が異なる

医療用のリドメックス軟膏クリームローションはいずれもプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを0.3%含んでいます。

それに対して一般用医薬品のプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルの濃度は半分の0.15%に抑えられています。

効能・効果が異なる

効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。薬の強さではありません。

医療用の『リドメックス軟膏クリームローション0.3%(成分名:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)』は以下の疾患に使用できます。

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬を含む)、痒疹群(固定じん麻疹、ストロフルスを含む)、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症

それに対し、一般用医薬品では、

湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん

となっています。

詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル含有の一般用医薬品(外用薬)を購入する際の注意

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル含有の外用剤を使用できない方もいます。購入の際には薬剤師等に確認をお願いします。

1.次の部位には使用しないでください
  水痘(水ぼうそう),みずむし・たむし等又は化膿している患部。
2.顔面には,広範囲に使用しないでください
3.長期連用しないでください

5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医療機関を受診しましょう。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル含有一般用医薬品のまとめ

  • 医療用のリドメックス軟膏クリームローション0.3%の有効成分(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局等で購入可能です。
  • 医療用は0.3%であるのに対し、一般用医薬品は濃度0.15%と半分です。
  • クリーム、軟膏、ローションの3剤型がありますので患部の状態に合わせて購入してください。
  • 今回紹介したものはプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル単剤の商品のみです。かゆみ止めなどを配合した商品も他にはたくさんあります。

多くの成分が入りすぎた市販薬はあまりおすすめしていません。今回紹介した、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルだけが入っている商品でも十分効果はあるはずです。この記事内の商品の有効成分の濃度はどれもおなじですので、効果も同じ。

今回紹介した薬で良くならない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

薬剤師等に十分説明を受けたうえで購入し、用法用量を守って正しくお使いください。

プレドニゾロン吉草酸エステルが入った塗り薬の市販薬【リドメックス】

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

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