ロキソニンSに含まれているロキソプロフェンナトリウム水和物とイブ、ナロンエース、ナロンメディカル、ノーシンピュア、バファリンルナ、リングルアイビー等に含まれているイブプロフェンの効果を比較してみました。

ロキソプロフェンナトリウムとイブプロフェンの比較

効果の速さ

効果の出現の速さの指標の1つに血中への移行の速さを見る方法があります。「Tmax」は服用後にその薬剤の血中濃度が最高になるまでの時間を示します。

イブプロフェン

 Tmax:2.1±0.2(hr) 、T1/2:1.8±0.1(hr) (医療用ブルフェン錠のデータ)

ロキソプロフェンナトリウム(未変化体)

 Tmax:0.45±0.03(hr) 、T1/2:1.22±0.07(hr)  (医療用ロキソニン錠のデータ)

ロキソプロフェンナトリウム(trans-OH体)活性代謝物

 Tmax:0.79±0.02 (hr) 、T1/2:1.31±0.05(hr) (医療用ロキソニン錠のデータ)

ロキソプロフェンナトリウムの方が早く最高血中濃度に到達することから、ロキソニンSの解熱鎮痛効果はイブプロフェンよりも早く現れると言えます。

 

鎮痛効果の強さ

医療用のロキソニン錠60mgの承認申請資料にはイブプロフェンとの鎮痛効果の比較試験(二重盲検比較試験)の結果が掲載されています。

ロキソニン錠180mgの鎮痛効果はイブプロフェン900mgの鎮痛効果と同等以上ということでした。

一般用医薬品のイブプロフェンの1日最高量は600mgですので、一般用医薬品の用量範囲においては、鎮痛効果はロキソニンS>イブプロフェン含有製品と言えます。

 

まとめ

とにかくロキソニンSを選んでおけば絶対効くのかと言えばそうではありません。効く効かないには個人差があり、イブプロフェンの方が効く人もいます。

また、今回の比較はあくまでもロキソプロフェンナトリウムとイブプロフェンの成分単独時の比較のみです。

 

イブプロフェン含有製品には、イブプロフェンの他にアリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素、カフェイン類(カフェイン、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン)などの鎮痛補助成分を含有している商品もあります。

(例)イブクイック頭痛薬(指定第2類医薬品) エスエス製薬

2錠中(1回量)
イブプロフェン150mg
アリルイソプロピルアセチル尿素60mg
無水カフェイン80mg
酸化マグネシウム100mg

鎮痛補助成分を含めて総合的に考えるとやはり、実際に頭痛時に試してみないと解らないというのが正直なところです。販売価格はロキソプロフェンナトリウム含有のロキソニンSよりもイブプロフェン含有のイブクイック頭痛薬などの方が安いです。

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