病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用『ベクロメタゾン点鼻液』と同じ成分の薬は処方せん無しで買える?

医療用『ベクロメタゾン点鼻液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?
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病院でもらった『ベクロメタゾン点鼻液』と同じ薬って処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入できますか?

『ベクロメタゾン点鼻液』ですね。
では今回は『ベクロメタゾン点鼻液(成分名:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

『ベクロメタゾン点鼻液』と同じ成分の一般用医薬品があります。処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入可能です。

医療用(先発品):なし(すでに販売中止)

医療用(後発品):ベクロメタゾン点鼻液50μg、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル点鼻液50μg

目次

ベクロメタゾンプロピオン酸エステルってどんな薬?

ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは合成副腎皮質ステロイド。

グルココルチコイド受容体を刺激することにより、抗炎症作用、アレルギー性鼻炎抑制作用及び抗アレルギー作用を示します。

眠くなる成分ではありません。

また、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは「ステロイド」ですが、局所で効果を発揮しますので正しく使用すれば全身性のステロイドによる副作用の心配はほとんどありません。

医療用の『ベクロメタゾン点鼻液』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能

医療用の『ベクロメタゾン点鼻液(成分名:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。

商品例

  • アスピー点鼻薬EXa<季節性アレルギー専用>
  • エージーアレルカットExc<季節性アレルギー専用>
  • エメロットST点鼻薬<季節性アレルギー専用>
  • ナザールαAR0.1%C<季節性アレルギー専用>
  • ナザールαAR0.1%<季節性アレルギー専用>
  • パブロン鼻炎アタックJL<季節性アレルギー専用>
  • ビタクール点鼻EX<季節性アレルギー専用>
  • リフェンダ点鼻薬BE<季節性アレルギー専用>
成分 100g中分量
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル0.1g

これらの商品にはベクロメタゾンのみが含まれています。

血管収縮成分は含まれていません。

医療用の『ベクロメタゾン点鼻液(成分名:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)』と一般用医薬品の違い

医療用の『ベクロメタゾン点鼻液(成分名:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)』と一般用医薬品の違いがあります。

1本あたりの量が異なる

医療用のベクロメタゾン点鼻液50μgは1本8.5gで約80回噴霧できます。

ナザールαAR0.1%10mLは約180回噴霧可能、パブロン鼻炎アタックJLは約120回の噴霧が可能です。

効能・効果が異なる

効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。薬の強さではありません。

医療用の『ベクロメタゾン点鼻液(成分名:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)』は以下の疾患に使用できます。

○アレルギー性鼻炎
○血管運動性鼻炎

それに対し、一般用医薬品では、

花粉による季節性アレルギーの次のような症状の緩和:鼻づまり、鼻水(鼻汁過多)、くしゃみ

となっています。文面は異なりますが医師が診断しているかしていないかの違いですので、同じと考えていただいてよいでしょう。

風邪症状での鼻水や鼻づまり、くしゃみには使用できません。

詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。

使用できる年齢が異なる

医療用のベクロメタゾン点鼻液(成分名:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)は添付文書上、年齢制限はありません。

しかし、一般用医薬品のベクロメタゾン製品を使用できるのは18歳以上となっていますのでご注意ください。

ベクロメタゾンプロピオン酸エステル含有の一般用医薬品(点鼻薬)を購入する際の注意

ベクロメタゾンプロピオン酸エステル含有の点鼻薬を使用できない方もいます。

購入の際には薬剤師等に確認をお願いします。

1.次の人は使用しないでください
(1)次の診断を受けた人。
 全身の真菌症,結核性疾患,高血圧,糖尿病,反復性鼻出血,ぜんそく,緑内障,感染症
(2)鼻孔が化膿(毛根の感染によって,痛みやはれを伴う)している人。
(3)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(4)18才未満の人。
(5)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(6)ステロイド点鼻薬を過去1年のうち3ヵ月以上使用した人。
2.本剤は,他のステロイド点鼻薬の使用期間も合わせて,1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください(3ヵ月を超えた使用が必要な場合には,他の疾患の可能性がありますので耳鼻咽喉科専門医にご相談ください)
3.本剤の使用後は,ステロイド点鼻薬を使用しないでください。ただし,医師から処方された場合はその指示に従ってください

18歳未満の方は使用できませんのでご注意ください。

まとめ

医療用のベクロメタゾン点鼻液と同じ成分の一般用医薬品が販売されています。処方せんが無くても薬局やドラッグストアでの購入が可能です。繰り返しになりますが、使用できるのは18歳からです。

  • 使用できるのは18歳から
  • 花粉による季節性アレルギーによる症状(鼻水、くしゃみ、鼻づまり)にのみ使用可能
  • 1年間に3ヵ月を超えて使用しない

薬剤師等に十分説明を受けたうえで購入し、用法用量を守って正しくお使いください。

ベクロメタゾンより効果があると言われているステロイド点鼻薬も市販で買うことができます。

医療用『ベクロメタゾン点鼻液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

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