病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

ナザールAR 花粉症に使える眠くならないステロイド点鼻市販薬

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ナザールARは、医療用医薬品のベクロメタゾンプロピオン酸エステルを含むステロイド点鼻液の一般用医薬品(OTC)です。OTCのステロイド点鼻薬としては国内初となります。

ステロイド成分のベクロメタゾンプロピオン酸エステルは2010年にスイッチOTC化され、同年12月7日に佐藤製薬から発売となりました。

医療用でベクロメタゾンプロピオン酸エステルを含む点鼻薬

  • リノコートカプセル鼻用50μg
  • リノコートパウダースプレー鼻用25μg
  • ベクロメタゾンパウダー25μgトーワ
  • アルデシンAQネーザル50μg
  • ナイスピー点鼻液50μg
  • マイリー点鼻液0.125%
  • ナナドラAQネーザル50μg
  • ベクローゼ点鼻液0.1%
  • タウナスアクアスプレー点鼻50μg
  • ペンブリンAQネーザル50μg
  • アルロイヤー点鼻液50μg
  • アルベゾン点鼻液0.1%

上記の薬剤は医師の処方せんが必要ですが、市販薬のナザールARであれば、処方せん無しでも薬局やドラッグストアで購入可能です。

(医療用)アレルギー性鼻炎用ステロイド点鼻液の噴霧可能回数(日数)一覧

ちなみに、ナザールARは最大量の1日4回噴霧(両鼻腔に各1噴霧)したとして、約3週間使用できます。

ナザールARの特徴

[deco_bg image=”paper1″ width=”450″](佐藤製薬ホームページより)

日本で初めて医療用からスイッチされたベクロメタゾンプロピオン酸エステル(ステロイド)配合

ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは医療用で用いられているステロイド成分で、OTC医薬品としては初めて点鼻薬に配合された新しい成分です。

朝・夕1日2回の使用で持続的に効果を発揮します。

※症状により1日1~4回に増減(両鼻腔内に1回1度ずつ)

眠くなる成分が入っていません

抗ヒスタミン成分は入っていません。

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ベクロメタゾンプロピオン酸エステルの作用機序:抗炎症・抗アレルギー作用

現在のアレルギー性鼻炎治療薬の中で点鼻ステロイド薬は症状改善効果の高いお薬です。その作用としては、アレルギー症状を引き起こす化学物質を放出する細胞の働きを抑えたり、鼻の粘膜でおこっている炎症を強力に鎮めたり、炎症を誘発する細胞が集まるのを防ぐことで季節性のアレルギー症状を改善するお薬です。点鼻ステロイドは、その副作用も少ないことが明らかになっています。

リスク分類

第1類医薬品

薬効分類

鼻炎用点鼻薬

以下の症状にお使いいただけます

花粉など季節性アレルギーによる次のような症状の緩和:鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ

用法・用量

成人(18歳以上)通常1日2回(朝・夕)、左右の鼻腔内にそれぞれ1回ずつ噴霧します。
1日最大4回(8噴霧)まで使用してもかまいませんが、使用間隔は3時間以上おいてください。
症状が改善すれば使用回数を減らしてください。症状が再び悪化した場合は使用回数を増やしてもかまいません。
1年間に1ヵ月間を超えて使用しないでください。

 

使用上の注意点(詳細は添付文書で必ず確認してください)

  1. 本剤は、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル(ステロイド)を配合していますので、過量に使用したり、間違った使用法で使用すると、副作用が起こりやすくなる場合がありますので、定められた用法・用量を厳守してください。
  2. 点鼻用にのみ使用してください。
  3. 使用時に味がした場合には、口をゆすいでください。

価格・値段

メーカー希望小売価格 10mL:1880円(1974円 税込)

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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