パソコンの使いすぎだと思うのですが、目が疲れて肩が凝ります。
何か良く効く市販薬はありませんか？
ビタミン剤はいろいろありますが、医療用にも使われているヘプロニカートという血管拡張成分が入ったものはいかがでしょうか。
ヘプロニカート含有の市販薬について紹介したいと思います。
医療用にも使用されているヘプロニカートは1989年にスイッチOTC化されています。
ヘプロニカート含有の市販薬は処方せんが無くても薬局やドラッグストア、インターネットでの購入が可能です。
医療用（先発品）：ヘプロニカート錠100mg「CH」
医療用（後発品）：なし
ヘプロニカートってどんな薬？
ヘプロニカートは血管平滑筋に直接作用して末梢血管を拡張し、血流量を増加させることで血行を改善させます。
ヘプロニカートが含まれている市販薬
ヘプロニカートが含まれている市販薬は以下の通りです。
- エスファイトゴールドEH
- キューピーコーワiプラス
- グラッドル錠
- コンドロビープラス
- ベッセンアイ錠
- リラッセ
※すでに販売を終了している商品もあります。
キューピーコーワiプラス
| 成分 3錠中 | 分量 | 内訳 |
|---|---|---|
| ヘプロニカート | 100mg | |
| ベンフォチアミン | 138.3mg | （チアミン塩化物塩酸塩100mg） |
| オキソアミヂン末 | 60mg | |
| L‐アスパラギン酸マグネシウム・カリウム | 300mg | |
| ガンマ-オリザノール | 10mg | |
| シアノコバラミン | 60μg | |
| トコフェロールコハク酸エステルカルシウム | 51.79mg | （トコフェロールコハク酸エステル50mg） |
次の量を水又は温湯で服用してください。
［年齢：1回量：1日服用回数］
成人（15歳以上）：2〜3錠：1回
15歳未満の小児：服用しないこと
●朝・昼・晩，食前・食後にかかわらず、いつでも服用できます。
- ヘプロニカート：血管拡張作用で血流改善
- ベンフォチアミン（活性ビタミンB1）：筋肉・神経の働きを円滑にし、眼精疲労をはじめ、身体の疲れなどに効果を発揮
- オキソアミヂン末：ニンニク抽出成分。血流やビタミンの吸収を促進。
- L‐アスパラギン酸マグネシウム・カリウム：体内でのエネルギー産生を助け、眼精疲労、肩こりなどに効果を発揮します。
- ガンマ-オリザノール：神経の働きを活性化し、手足のしびれや疲労に効果をあらわします。
- シアノコバラミン（ビタミンB12）：末梢神経を修復し、手足のしびれなどに効果がある
- トコフェロールコハク酸エステルカルシウム（ビタミンE)：血行改善作用がある
キューピーコーワiプラスは血流改善作用のある成分やビタミン剤によって、凝り固まった筋肉をほぐし、眼精疲労や肩こりの症状を和らげる医薬品です。
グラッドル錠
| 成分 4錠中 | 分量 | 内訳 |
|---|---|---|
| ベンフォチアミン | 138.2mg | |
| ヘプロニカート | 100mg | |
| ボウイ乾燥エキス | 240mg | （防已3g） |
| 酢酸d-α-トコフェロール | 100mg |
1回次の量を朝夕食後に水又はお湯と一緒に服用してください。
［年齢：1回量：1日服用回数］
大人（15才以上）：2錠：朝夕2回
15才未満：服用させないでください
- ベンフォチアミン（活性ビタミンB1）：筋肉・神経の働きを円滑にし、眼精疲労をはじめ、身体の疲れなどに効果を発揮
- ヘプロニカート：血管拡張作用で血流改善
- ボウイ乾燥エキス：オオツヅラフジの茎及び根茎から抽出したエキスで痛みや炎症をおさえる作用により関節痛や神経痛、筋肉痛などの症状をおさえる
- 酢酸d-α-トコフェロール（ビタミンE)：血行改善作用
コンドロビープラス
| 成分 6錠中 | 分量 |
|---|---|
| コンドロイチン硫酸エステルナトリウム | 900mg |
| チアミン硝化物 | 20mg |
| ピリドキシン塩酸塩 | 20mg |
| メコバラミン | 60μg |
| ヘプロニカート | 100mg |
- コンドロイチン硫酸エステルナトリウム：軟骨組織を保護し、関節部で発生する痛みを緩和。
- チアミン硝化物（ビタミンB1）：筋肉・神経の働きを円滑にし、眼精疲労をはじめ、身体の疲れなどに効果を発揮
- ピリドキシン塩酸塩（ビタミンB6）：神経の働きを安定化させる
- メコバラミン：末梢神経に働いて，腰痛や神経痛を緩和します。
- ヘプロニカート：血管拡張作用で血流改善
次の1回量を1日2回，朝夕食後に水又はお湯で服用してください。
［年齢：1回量］
成人（15才以上）：3錠
15才未満：服用しないでください。
ヘプロニカート含有の医療用医薬品と市販薬の違い
医療用のヘプロニカート製剤とヘプロニカート含有の市販薬には違いがあります。
効能効果が異なる
ヘプロニカート含有の医療用医薬品は以下の疾患で使用されます。
レイノー病・バージャー病・閉塞性動脈硬化症などの末梢循環障害
凍瘡・凍傷
それに対し、ヘプロニカート含有の一般用医薬品は以下の症状で使用できます。
１. 次の諸症状の緩和：眼精疲労，筋肉痛・関節痛（肩こり、腰痛、五十肩など）、神経痛、手足のしびれ、便秘。
２. 脚気
３. 次の場合のビタミンB1の補給：肉体疲労時、病中病後の体力低下時
1.2の症状の場合、1カ月ほど服用しても症状が改善が見られない場合には医師または薬剤師に相談すること。
※キューピーコーワiプラスより
ヘプロニカート含有の一般用医薬品を服用してはいけない人
ヘプロニカート含有の一般用医薬品を使用できない方もいます。購入時は薬剤師等から説明を受けて購入してください。
次の人は服用しないでください
・妊婦又は妊娠していると思われる人。
ヘプロニカート含有一般用医薬品のまとめ
- ヘプロニカートは医療用にも使用されている成分です。
- 市販薬にはヘプロニカート単剤の製品はありません。
- ビタミン剤が配合されていますが、その内容は商品によって異なります。
グラッドル錠とコンドロピープラスは関節や肩、腰の痛みに対して効きそうな処方内容です。
目の疲れや肩こりの症状が強い方は、キューピーコーワiプラスが良いでしょう。
用法用量を守って正しくお使いください。
