生理前のイライラなどの症状を抑える市販薬はありますか?
月経前症候群(PMS=プレ・メンストラル・シンドローム)に効果のある市販薬があります。
では今回は月経前症候群に良く効く市販薬について解説していきます。
<プロフィール>
- 大手調剤薬局の管理薬剤師
- 管理薬剤師歴は10年以上
- 一般用医薬品も幅広く販売
スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。
西洋ハーブ(チェストベリー)は医療用医薬品には使用されていませんが、2014年に医療用成分を経ずに一般用医薬品として使用可能なダイレクトOTCとなりました。
プレフェミン(成分名:西洋ハーブ(チェストベリー))ってどんな薬?
市販薬のプレフェミンはチェストベリーのエキスを有効成分とした月経前症候群(PMS=プレ・メンストラル・シンドローム)の不快な症状を緩和する医薬品です。
プレフェミンを継続的に服用することで、精神的・身体的両方が改善されることがわかっています。
- 乳房の張り
- 頭痛
- いらいら感
- 怒り
- 抑うつ気分
- 肌荒れ
- 疲労倦怠感
- 腹部膨満感
- 睡眠障害(眠気)
- 睡眠障害(不眠)
のいずれの症状にも効果があると認められています。
成分 1錠中 | 分量 | 内訳 |
---|---|---|
チェストベリー乾燥エキス | 40mg | (チェストベリー180mg) |
次の1回量を服用してください。
[年齢:1回量:1日服用回数]
成人女性(18歳以上):1錠:1回
18歳未満:服用しないでください。
プレフェミンに含まれているチェストベリーはギリシャ・ローマ時代から婦人科系疾患の治療に用いられてきた歴史がある西洋ハーブです。
西洋ハーブといってもプレフェミンは健康食品ではなく、医薬品です。健康食品よりも厳しい検査を経ていますし、患者を対象とした臨床試験によって効果が実証されています。
サプリメントとも全く異なります。
プレフェミンは唯一のPMS治療薬
プレフェミンの他に市販薬では月経前症候群(PMS)に効果のある薬はありません。
プレフェミンは日本で唯一のPMS治療薬です。
プレフェミンは以下の症状のある方が服用できます。
月経前の次の諸症状(月経前症候群)の緩和:乳房のはり,頭痛,イライラ,怒りっぽい,気分変調
次の1回量を服用してください。
[年齢:1回量:1日服用回数]
成人女性(18歳以上):1錠:1回
18歳未満:服用しないでください。
プレフェミンを使用できない方もいますので購入時は薬剤師等から説明を受けて購入してください。
1.次の人は服用しないでください
(1)授乳中の人。
(2)本剤又はチェストベリー(別名チェストツリー、アグニ)によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
2.本剤を服用している間は、次の食品を摂取しないでください
チェストベリー(別名チェストツリー、アグニ)を含む食品
プレフェミンのまとめ
- プレフェミンは日本で月経前症候群(PMS)改善薬です
- 医療用では使用されていませんが、臨床試験を実施した医薬品です。
- サプリメントやハーブとは異なり、効果が認められています。
用法用量を守って正しくお使いください。
似た名前の商品にベルフェミンがありますのでまちがえないように。こちらは足のむくみに効果のある医薬品です。
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