病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用『ザジテン点鼻液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

医療用『ザジテン点鼻液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?
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病院でもらった『ザジテン点鼻液』と同じ薬って処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入できますか?

『ザジテン点鼻液』ですね。
では今回は『ザジテン点鼻液(成分名:ケトチフェンフマル酸塩)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

『ザジテン点鼻液0.05%』と同じ成分の一般用医薬品があります。処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入可能ですが、全く同じ商品はありません。血管収縮剤が含まれているものしかありませんんでした。

医療用(先発品):『ザジテン点鼻液0.05%』

医療用(後発品):ケトチフェン点鼻液0.05%

目次

ケトチフェンってどんな薬?

ケトチフェンフマル酸塩は、「抗アレルギー作用」、「抗ヒスタミン作用」、「抗炎症作用」の3つの作用を有する抗アレルギー薬で、花粉やハウスダストなどによる鼻水や鼻づまりなど、鼻の症状に効果を発揮します。

医療用の『ザジテン点鼻液0.05%』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能でしたが・・・

医療用の『ザジテン点鼻液0.05%』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能でした。

しかし、残念ながらケトチフェン単剤のザジテンALスプレー、ザジテンAL鼻炎スプレーαクール、レガーテ点鼻薬Kの販売が終了してしまいました。

医療用のザジテン点鼻液と同じ一般用医薬品は購入することはできません。

ケトチフェンが含まれている点鼻薬としてはジョイントアルファZプラス点鼻薬、ヒストミン点鼻薬DXが現在も販売されています。

ただ、いずれの商品にも血管収縮剤であるナファゾリン塩酸塩が含まれていますのでザジテン点鼻と全く同じではありません。

血管収縮剤入りの点鼻薬を連用するとかえって鼻閉が悪化する可能性がありますので、長期の連用は避けてください。

パブロン点鼻クイックJL、ビタクール点鼻薬DXは販売が終了したようです。

医療用の『ザジテン点鼻液0.05%(成分名:ケトチフェンフマル酸塩)』と一般用医薬品の違い

医療用の『ザジテン点鼻液0.05%(成分名:ケトチフェンフマル酸塩)』には血管収縮剤は含まれていませんが、現在販売されているケトチフェン含有の一般用医薬品にはいずれも血管収縮剤が含まれています。

詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。

まとめ

『ザジテン点鼻液0.05%(成分名:ケトチフェンフマル酸塩)』と同じ成分の一般用医薬品が販売されていますが、いずれの商品にも血管収縮剤が含まれていますのであまりおすすめできません。

耳鼻科を受診するか、他の成分の点鼻薬をご購入されることをおすすめします。

医療用『ザジテン点鼻液』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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