病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用『ストロカイン錠』と同じ成分の市販薬はある?薬局で買える?

医療用『ストロカイン錠』と同じ成分の市販薬はある?薬局で買える?
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胃が痛くて困っているのですが、病院でもらった『ストロカイン錠』と同じ成分の市販薬は薬局やドラッグストアで買えますか?

『ストロカイン錠』ですね。
では今回は、『ストロカイン錠(成分名:オキセサゼイン)』と同じ成分の市販薬が薬局で買えるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用の『ストロカイン錠』と同じ成分のオキセサゼインはスイッチOTC化されています。
処方せんが無くても薬局やドラッグストア、インターネットでの購入が可能です。

医療用(先発品):ストロカイン錠5mg

医療用(後発品):なし

目次

ストロカイン錠に入っているオキセサゼインってどんな薬?

胃の中の酸性下で消化管粘膜の局所麻酔作用を示す、消化管粘膜麻酔薬。

ガストリンの遊離を抑制して胃酸分泌を抑制する働きもある。

オキセサゼインが含まれている市販薬(処方せん無しで購入可能)

オキセサゼインが含まれている市販薬は以下の通りです。

  • サクロンQ
  • ファイトップOZneo
  • ファノンOZ
  • ロミノン三宝Oz

サクロンQ

2錠中(1回量):オキセサゼイン5mg

ファイトップOZneo

2錠中(1回量):オキセサゼイン5mg

ファノンOZ

2錠中(1回量):オキセサゼイン5mg

ロミノン三宝Oz

2錠中(1回量):オキセサゼイン5mg

いずれの商品も1回量(2錠)中にオキセサゼインが5mg含まれています。

オキセサゼイン含有の市販薬はどれを選んでも用法用量通り服用すれば、医療用のストロカイン錠5mg1錠と同じ効果が得られます。

これらの薬はかまずにすぐのみこんでください。表面麻酔作用がありますので、成分が口の中に広がると口内にしびれが残ります。

オキセサゼイン含有の医療用医薬品と市販薬の違い

オキセサゼイン含有の医療用医薬品と市販薬との間には違いがあります。

効能・効果が異なる

効能・効果が異なります。効果といっても効き目が違うわけではありません。

医療用の『ストロカイン錠(成分名:オキセサゼイン)』は以下の疾患に使用できます。

下記疾患に伴う疼痛・酸症状・噯気・悪心・嘔吐・胃部不快感・便意逼迫
食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、過敏性大腸症(イリタブルコロン)

一般用医薬品のオキセサゼイン含有製品は以下の疾患に使用できます。

胃痛、腹痛、吐き気(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、さしこみ(疝痛、癪)、胸やけ、胃酸過多、胃部不快感、げっぷ(おくび)

用法・用量が異なる

医療用のストロカイン錠は通常、成人には1日3~8 錠を3~4回に分割経口投与します。医師の指示で1回に10mg服用する場合もあります。

それに対し、オキセサゼイン含有の市販薬は1回5mg、1日3回までとなっています。

服用できる年齢が異なる

医療用のストロカイン錠は添付文書上、年齢制限はありません。

オキセサゼインの一般用医薬品では、15才未満は服用しないこととなっていますのでご注意ください。

オキセサゼイン含有の一般用医薬品を服用してはいけない人

一般用医薬品のオキセサゼイン含有製品を使用できない方もいます。購入時は薬剤師等から説明を受けて購入してください。

1.次の人は服用しないでください。
 (1)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (2)15才未満の小児。
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も服用しないでください
   他の胃腸鎮痛鎮痙薬、ロートエキスを含有する他の胃腸薬
3.長期連用しないでください

オキセサゼイン含有一般用医薬品のまとめ

  • オキセサゼインは医療用にも使用されている成分。
  • 胃痛、腹痛、さしこみに効果がある。
  • 15歳未満は服用できません。
  • 噛まずに服用しないと口の中がしびれます。
  • 病気を治療するわけではありませんので、数日たっても良くならない場合には受診をすること。

効果は同じですので、値段で選んでいただければよいと思います。

用法用量を守って正しくお使いください。

医療用『ストロカイン錠』と同じ成分の市販薬はある?薬局で買える?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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