病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

口内炎治療薬のケナログと同じ成分の市販薬は薬局で買えますか?

口内炎治療薬のケナログと同じ成分の市販薬は薬局で買えますか?
  • URLをコピーしました!

口内炎を繰り替えしていて病院でケナログをもらっていました。今はオルテクサーというのを使っています。同じ成分の薬は薬局やドラッグストアで買えますか?

オルテクサー口腔用軟膏0.1%ですね。
では今回は、オルテクサー口腔用軟膏0.1%』と同じ成分(トリアムシノロンアセトニド)の市販薬について解説していきたいと思います。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用のケナログ口腔用軟膏 0.1%』は発売中止になったので、現在では後発品のオルテクサー口腔用軟膏0.1%が使用されています。

有効成分であるトリアムシノロンアセトニドはスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストア、インターネットでの購入が可能です。

医療用(先発品):ケナログ口腔用軟膏 0.1%があったが採算上の理由で発売中止に。

医療用(後発品):オルテクサー口腔用軟膏0.1%

目次

トリアムシノロンアセトニドってどんな薬?

トリアムシノロンアセトニドは抗炎症作用、抗アレルギー作用を有するステロイド剤です。

医療用では口内炎治療薬の軟膏の他に、口腔用貼付剤、軟膏、クリーム、ゲル、注射剤が使用されています。

トリアムシノロンアセトニド含有の市販薬は処方せんなしで購入可能

トリアムシノロンアセトニド含有の口腔用軟膏は以下の通りです。

  • DHC 口内炎軟膏
  • アイン口内軟膏A
  • アフタガード
  • オノフェ口内炎軟膏
  • オルテクサー口腔用軟膏
  • オロファニック口腔用軟膏
  • キルカミン口内炎軟膏
  • クリアガード口腔用軟膏
  • ケアロン
  • テロシン口内軟膏A
  • トラフル軟膏PROクイック
  • ヒフール口内炎軟膏
  • ラウマー口内炎軟膏
  • 口内炎治療薬M
  • 口内炎軟膏大正クイックケア

このうち、インターネット上で販売されていることが確認された商品を紹介していきます。

アイン口内軟膏A

\楽天ポイント5倍チャンス!/
楽天市場
\5のつく日キャンペーン中!/
Yahooショッピング
成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

医療用のオルテクサー口腔用軟膏と成分と濃度は同じです。よって、医療用と効果も同じです。

アフタガード

\楽天ポイント5倍チャンス!/
楽天市場
\5のつく日キャンペーン中!/
Yahooショッピング
成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

ほんのり甘い軟膏タイプの口内炎治療薬です。軟膏の味が気になる方におすすめです。

含有成分は医療用のオルテクサー口腔用軟膏と同じです。

オノフェ口内炎軟膏

\楽天ポイント5倍チャンス!/
楽天市場
\5のつく日キャンペーン中!/
Yahooショッピング
成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

オノフェ口内炎軟膏は黄緑色をしています。この商品も医療用のオルテクサー口腔用軟膏と含有量は同じです。

オルテクサー口腔用軟膏

成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

医療用の同名製品と成分、濃度ともに同じです。

テロシン口内軟膏A

成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

トラフル軟膏PROクイック

成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

トラフル軟膏PROクイックは白っぽい軟膏です。医療用と同濃度のトリアムシノロンアセトニドが配合されていますので効果は同じです。

ラウマー口内炎軟膏

成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

白い軟膏でミント味がつけられています。ラウマー口内炎軟膏も医療用と同成分、同濃度が配合されています。

口内炎治療薬M

成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

口内炎治療薬Mも医療用と同成分、同濃度が配合されています。

口内炎軟膏大正クイックケア

成分 (100g中)分量
トリアムシノロンアセトニド100mg

口内炎軟膏大正クイックケアはミント味の白い軟膏です。この商品も医療用と同濃度のトリアムシノロンアセトニドが含まれています。アクアセンサーバリアという技術が採用され、優れた付着力で患部を長時間カバーできるのが特長です。

医療用と市販薬の違い

医療用のオルテクサー口腔用軟膏0.1%と市販薬では有効成分の含有量は同じでした。

医療用と市販薬では違う点もありますので見て行きましょう。

効能・効果が異なる

効能・効果と言っても、効き目が違うわけではありません。どんな症状に使用できるかです。

医療用医薬品のオルテクサー口腔用軟膏0.1%は以下の疾患で使用されます。

慢性剥離性歯肉炎、びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎。

トリアムシノロンアセトニド含有の一般用医薬品は以下の疾患に使用できます。

口内炎(アフタ性)

口内炎(アフタ性)とは、頬の内側や舌、唇の裏側などに、周りが赤っぽく、中央部が浅くくぼんだ白っぽい円形の痛みを伴う浅い小さな潰瘍(直径10mm未満)が1 〜数個できた炎症の総称。

因は明確ではありませんが、ストレス、疲労、あるいは偏った栄養摂取が関与すると言われています。

使用できる年齢について

医療用のオルテクサー口腔用軟膏0.1%は添付文書上、使用できる年齢に制限はありません。

トリアムシノロンアセトニド含有の市販薬も小児に使用することは可能です

但し、小児へは保護者の指導監督のもとに使用させてください。

年齢制限はありませんが、1才以上が使用の目安です。
また、小児(15才未満)に使用させる場合には、保護者の指導監督の もとに使用させてください。
なお、乳幼児(6才未満)ではまだ皮膚が弱く、刺激になることもあります ので、様子を見ながらご使用ください。(口内炎軟膏大正クイックケア

トリアムシノロンアセトニド含有の市販薬を使用してはいけない人

トリアムシノロンアセトニド含有の市販薬を使用できない方もいます。購入時は薬剤師等から説明を受けて購入してください。

 次の人は使用しないでください。
(1)感染性の口内炎が疑われる人。
 (医師,歯科医師,薬剤師又は登録販売者に相談してください)
  ・ガーゼなどで擦ると容易に剥がすことのできる白斑が口腔内全体に広がっている人。(カンジダ感染症が疑われます)
  ・患部に黄色い膿がある人。(細菌感染症が疑われます)
  ・口腔内に米粒大〜小豆大の小水疱が多発している人,口腔粘膜以外の口唇,皮膚にも水疱,発疹がある人。(ウイルス感染症が疑われます)
  ・発熱,食欲不振,全身倦怠感,リンパ節の腫脹などの全身症状がみられる人。(ウイルス感染症が疑われます)
 (2)口腔内に感染を伴っている人。
 (ステロイド剤の使用により感染症が悪化したとの報告があることから,歯槽膿漏,歯肉炎等の口腔内感染がある部位には使用しないでください)
 (3)5日間使用しても症状の改善がみられない人。
 (4)1〜2日間使用して症状の悪化がみられる人。

トリアムシノロンアセトニド含有 一般用医薬品のまとめ

  • トリアムシノロンアセトニドは医療用にも使用されている成分です。
  • トリアムシノロンアセトニドの含有量は医療用と市販薬で同じです。
  • どの商品でもしっかり塗れば同様の効果が得られます。
  • 市販薬のトリアムシノロンアセトニド口腔用軟膏は口内炎(アフタ性)にのみ使用可能です。5日間使用しても改善が見られない場合には医療機関を受診しましょう。
\楽天ポイント5倍チャンス!/
楽天市場
\5のつく日キャンペーン中!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント5倍チャンス!/
楽天市場
\5のつく日キャンペーン中!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント5倍チャンス!/
楽天市場
\5のつく日キャンペーン中!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント5倍チャンス!/
楽天市場
\5のつく日キャンペーン中!/
Yahooショッピング

用法用量を守って正しくお使いください。

口内炎治療薬のケナログと同じ成分の市販薬は薬局で買えますか?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

免責事項
当ブログからのリンクやバナーなどで移動したサイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。 また当ブログのコンテンツ・情報について、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。情報が古くなっていることもございます。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

Follow @pharma_di

目次
閉じる