病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

【ドリエル】薬局で買える一般用医薬品│不眠症の市販薬を薬剤師が解説

【ドリエル】薬局で買える一般用医薬品│不眠症の市販薬を薬剤師が解説
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最近仕事のストレスのせいか、夜なかなか眠れません。心療内科とか精神科に行くのはちょっと・・・。病院に行きたくないので、薬局かドラッグストアで買えるような薬はありますか?

夜眠れないのは辛いですね。医療用の睡眠導入剤とはタイプが異なりますが、一時的な不眠に使える商品があります。

たとえば、『ドリエル』という商品がそうです。

医療用では別の目的で使用されています。今回は市販薬の『ドリエル』に含まれている成分ジフェンヒドラミン塩酸塩について解説していきたいと思います。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

市販薬のドリエルに含まれているジフェンヒドラミン塩酸塩は医療用にも用いられています。

スイッチOTC薬ではありませんが、一般用医薬品に使用可能な成分です。

処方せんが無くても薬局やドラッグストア、インターネットでの購入が可能です。

(結論)
一時的な不眠に効くのはジフェンヒドラミン塩酸塩が入っている「ドリエル」です。

ジフェンヒドラミン塩酸塩が同じ量入っていて商品名が異なるものもたくさんありますが、どれも効果は同じです。

目次

ジフェンヒドラミン塩酸塩ってどんな薬?

ジフェンヒドラミン塩酸塩は、第一世代の抗ヒスタミン薬です。

脳の視床下部にある興奮性ニューロンを抑制するため催眠鎮静作用があります。

特にジフェンヒドラミン塩酸塩は催眠鎮静作用が強い性質があります。

その副作用である催眠鎮静作用を利用して市販されたのが「ドリエル」などの睡眠改善薬です。

ジフェンヒドラミン塩酸塩は連用すると、眠気がほとんどなくなるという報告もあります。睡眠改善作用を目的として使用する場合には連用しないようにしましょう。

ジフェンヒドラミン塩酸塩は医療用では睡眠薬としてではなく、じんましんなどのかゆみ止めとして用いられています。

医療用(先発品):レスタミンコーワ錠10mg

医療用(後発品):なし

市販薬(一般用医薬品)にもレスタミンとつく商品がありますが、これは、じんましん,湿疹・かぶれによるかゆみ,鼻炎に用いるものです。

レスタミンUコーワ錠

成分 9錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩90mg
グリチルリチン酸二カリウム90mg
リボフラビン6mg
ピリドキシン塩酸塩15mg
オロチン酸90mg

じんましん,湿疹・かぶれによるかゆみ,鼻炎

[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15歳以上):3錠:3回
11歳以上15歳未満:2錠:3回
5歳以上11歳未満:1錠:3回
5歳未満の幼児:服用しないこと

レスタミンコーワ糖衣錠

成分 9錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩90mg

[年齢:1回量:1日服用回数]
大人(15歳以上):3錠:3回
11歳以上15歳未満:2錠:3回
5歳以上11歳未満:1錠:3回
5歳未満の幼児:服用しないこと

じんましん,湿疹,かぶれ,かゆみ,鼻炎

勘が良い方ならお分かりかと思いますが、上記2製品を飲むとほぼ確実に眠気が出ます。

レスタミンコーワ糖衣錠とドリエルの成分は同じですが、使用目的が異なりますので睡眠改善薬として使用してはいけません。

レスタミンコーワ糖衣錠は医療用のレスタミン錠10mgと同じです。

ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の睡眠改善薬(一般用医薬品)について

ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の市販薬(一般用医薬品)はドリエルの他にもたくさんあります。

  • ドリエル
  • ドリエルEX
  • アンミナイト
  • エナジー睡眠改善薬
  • カイミール錠
  • カローミン
  • グ・スリーP
  • スリーピン
  • デイトナS
  • ドリムケア
  • ナイトテクト
  • ナイトロンS
  • ネオデイ
  • ノイロンムーンS
  • ハイヤスミンA
  • ビタトレール 睡眠改善薬
  • フストールS
  • ヨネール

まずはドリエルからです。

ドリエル

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時、次の1回量を1日1回就寝前に水又はぬるま湯で服用してください。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):2錠
15才未満:服用しないこと

就寝前に1回2錠服用しますので、ジフェンヒドラミン塩酸塩を50mg摂取することになります。

ドリエルに限らず、ジフェンヒドラミン塩酸塩は連用により眠気が出にくくなるという性質がありますので、一時的な不眠にのみ使用しましょう。

ドリエルEX

成分 1カプセル中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時、次の1回量を1日1回就寝前に水又はぬるま湯で服用してください。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):1カプセル
15才未満:服用しないこと

ドリエルEXとドリエルの違い

ドリエルにはジフェンヒドラミン塩酸塩が1錠中に25mgであるのに対し、ドリエルEXは1カプセル中にジフェンヒドラミン塩酸塩50mg入っています。そして、ラベンダーアロマの香りが入ったカプセル剤ということ。

服用量はドリエル1回2錠、ドリエルEXは1回1カプセルですから、ジフェンヒドラミン塩酸塩としての摂取量は同じです。

ドリエルEXとドリエルどちらも用法用量通りに服用すれば効果は同じです。

アンミナイト

成分 1瓶(30mL)中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の量を1日1回就寝前に服用する。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):1瓶(30mL)
15才未満:服用しないこと。

アンミナイトはジフェンヒドラミン塩酸塩配合睡眠改善薬で唯一の液剤です。
アセロラ風味で、しかもノンシュガー。

ジフェンヒドラミン塩酸塩の量が同じであれば効果も同じです。

エナジー睡眠改善薬

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時、次の1回量を1日1回就寝前に水又はぬるま湯で服用してください。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):2錠
15才未満:服用しないこと

カイミール錠

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時、次の1回量を1日1回就寝前に水又はぬるま湯で服用してください。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):2錠
15才未満:服用しないこと

カローミン

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時、次の1回量を1日1回就寝前に水又はぬるま湯で服用してください。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):2錠
15才未満:服用しないこと

グ・スリーP

成分 1錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時、次の1回量を1日1回就寝前に水又はぬるま湯で服用してください。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):1錠
15才未満:服用しないこと

ドリエルEXの錠剤タイプですね。1錠中にジフェンヒドラミン塩酸塩が50mg含まれています。

スリーピン

成分 1カプセル中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用してください。[年齢:1回量]
成人(15歳以上):1カプセル
15歳未満:服用しないこと

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

デイトナS

成分 2カプセル中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2カプセル
15歳未満:服用しないこと

ドリムケア

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

ナイトテクト

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

ナイトロンS

成分 1カプセル中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用してください。[年齢:1回量]
成人(15歳以上):1カプセル
15歳未満:服用しないこと

ネオデイ

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

小さい錠剤が希望の方はネオデイがおすすめ。他の錠剤より約2mm小さいです。

ノイロンムーンS

成分 2カプセル中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2カプセル
15歳未満:服用しないこと

ハイヤスミンA

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

ビタトレール 睡眠改善薬

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

フストールS

成分 2カプセル中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2カプセル
15歳未満:服用しないこと

ヨネール

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

成分 2錠中分量
ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg

寝つきが悪い時や眠りが浅い時,次の1回量を1日1回就寝前に服用します。
[年齢:1回量]
大人(15歳以上):2錠
15歳未満:服用しないこと

医療用の睡眠薬と市販薬の睡眠改善薬の違い

ここまで紹介した商品はいずれも、ジフェンヒドラミン塩酸塩のみを有効成分として含んでおり、1回50mg服用する睡眠改善薬です。

あくまでも一時的な不眠の使用に留めましょう。

不眠が続くときは医療機関を受診することをおすすめします。

医師が処方する睡眠薬はジフェンヒドラミン塩酸塩とは全く異なる系統の医薬品です。
医師が不眠改善の目的でジフェンヒドラミン塩酸塩を処方することはありません。

効能・効果が異なる

効能・効果と言っても、効き目が違うわけではありません。どんな症状に使用できるかです。

医療用医薬品のレスタミンコーワ錠は以下の疾患で使用されます。

じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎)、枯草熱、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、急性鼻炎、春季カタルに伴うそう痒

それに対し、ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の睡眠改善薬は、以下の症状のみに使用できます。

一時的な不眠の次の症状の緩和:寝つきが悪い,眠りが浅い

服用できる年齢が異なる

医療用の同成分のレスタミンコーワ錠には添付文書上、服用できる年齢に制限はありません。

ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の睡眠改善薬を服用できるのは15歳以上です。

ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の睡眠改善薬を使用してはいけない人

ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の睡眠改善薬使用できない方もいます。購入時は薬剤師等から説明を受けて購入してください。

1.次の人は服用しないでください
 (1) 妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (2) 15才未満の小児。
 (3) 日常的に不眠の人。
 (4) 不眠症の診断を受けた人。
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください
 他の催眠鎮静薬、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬等)
3.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください
 (眠気をもよおして事故を起こすことがあります。また、本剤の服用により、翌日まで眠気が続いたり、だるさを感じる場合は、これらの症状が消えるまで、乗物又は機械類の運転操作をしないでください。)
4.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
5.服用前後は飲酒しないでください
6.寝つきが悪い時や眠りが浅い時のみの服用にとどめ、連用しないでください

※ドリエルEX

製品によって異なりますので、実際に使用される商品の説明書をよく読んで使用してください。

ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の睡眠改善薬 一般用医薬品のまとめ

  • ジフェンヒドラミン塩酸塩は医療用にも用いられている成分ですが、用途が異なります。
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩含有の市販薬(一般用医薬品)には睡眠改善薬の他にかゆみ止めもあります。
  • 15歳未満の方は服用できません。
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩単剤の製品のみ紹介しましたが、他の成分も配合されている商品もあります。
  • 商品名が違っても、ジフェンヒドラミン塩酸塩を1回50mg服用すればどの商品でも効果は同じです。
  • 但し、連用すると効果が出にくくなります。

アンミナイトはジフェンヒドラミン塩酸塩配合睡眠改善薬で唯一の液剤です。
アセロラ風味で、しかもノンシュガー。

小さい錠剤が希望の方はネオデイがおすすめ。他の錠剤より約2mm小さいです。

【ドリエル】薬局で買える一般用医薬品│不眠症の市販薬を薬剤師が解説

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

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