病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用の『セレキノン錠』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

医療用の『セレキノン錠』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?
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病院でもらった『セレキノン錠』と同じ薬って処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入できますか?

『セレキノン錠』ですね。
では今回は『セレキノン錠(成分名:トリメブチン)』と同じ成分の薬が一般用医薬品として購入できるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用の『セレキノン錠』と同じ成分の薬は、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで買えます。
但し、誰もが購入できるわけではありません。

目次

セレキノンってどんな薬?

トリメブチンマレイン酸塩には、腸の動きを正常化する作用があります。

腸管の運動を抑制し、正常な蠕動運動を誘発することで下痢や便秘の症状を改善します。

そのため下痢型、便秘型、混合型などのいずれの病型のIBS(過敏性腸症候群)に対しても効果を発揮します。

医療用の『セレキノン錠(成分名:トリメブチン)』と同じ成分の一般用医薬品は購入可能

医療用の『セレキノン錠(成分名:トリメブチン)』はスイッチOTC化されていますので、処方せんが無くても薬局やドラッグストアで購入が可能です。

代表的な商品として、セレキノンSがあります。

セレキノンS

成分 1錠中分量
トリメブチンマレイン酸塩100mg

セレキノンS1錠中にはトリメブチンが100mg含まれており、医療用とまったく同じです。

医療用の『セレキノン錠(成分名:トリメブチン)』とセレキノンSの違い

医療用の『セレキノン錠(成分名:トリメブチン)』と一般用医薬品セレキノンSには違いがあります。

効能・効果が異なる

効能・効果とは、使用できる疾患の範囲の事。薬の強さではありません。

医療用の『セレキノン錠(成分名:トリメブチン)』は以下の疾患に使用できます。

○慢性胃炎における消化器症状(腹部仏痛、悪心、噯気、腹部膨満感)
○過敏性腸症候群

それに対し、一般用医薬品のセレキノンSでは

過敏性腸症候群の次の諸症状の緩和:腹痛又は腹部不快感を伴い、繰り返し又は交互に あらわれる下痢及び便秘(以前に医師の診断・治療を受けた人に限ります。)

となっています。

過去に過敏性腸症候群であると医師に診察をうけていて、かつ再発した場合にのみ購入が可能です。

詳細は購入時に薬剤師等から説明を受け、製品添付の文書の通りの正しい使用をお願いいたします。

執筆時点ではトリメブチン単剤の一般用医薬品はセレキノンSのみです。購入には制限が設けられていますのでご注意ください。

1. 次の人は服用しないでください。
(1)医師から過敏性腸症候群の診断・治療を受けたことがない人。
(2)過敏性腸症候群の再発かどうかよくわからない人(例えば、今回の症状は、以前に過敏性腸症候群の診断・治療を受けた時と違う)。
(3)就寝中などの夜間にも、排便のためにトイレに行きたくなったり、腹痛がある人。
(4)発熱がある人。
(5)関節痛がある人。
(6)粘血便(下血)がある人。
(7)繰り返すひどい下痢がある人。
(8)急性の激しい下痢がある人。
(9)排便によってよくならない腹痛がある人。
(10)嘔吐がある人。
(11)6ヵ月以内に、体重が3kg以上、予期せず減少した人。
(12)大腸がん、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎等)の既往がある人。
(13)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(14)15才未満の小児。
2.長期連用しないでください。

医療用の『セレキノン錠(トリメブチン)』含有製剤はセレキノンS以外にも

ちなみに、トリメブチン含有の他の一般用医薬品もあります。

タナベ胃腸薬<調律>はトリメブチン単剤では無いものの、1日量(6錠中)にトリメブチンが300mg含まれています。こちらには特に購入制限はありません。

タナベ胃腸薬<調律>が服用できないのは以下に該当する方です。

1.次の人は服用しないでください。透析療法を受けている人。
2.本剤を服用している間は,次の医薬品を服用しないでください。
 胃腸鎮痛鎮痙薬
3.授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けてください。(母乳に移行して乳児の脈が速くなることがあります。)
4.長期連用しないでください。

まとめ

『セレキノン錠(トリメブチン)』と同じ成分の一般用医薬品が販売されていますが、トリメブチン単剤の商品はセレキノンSだけ。

こちらは過敏性腸症候群の診断を過去に受けていて、症状が再発した方のみ購入が可能です。

また、タナベ胃腸薬<調律>はトリメブチン単剤ではないものの、購入制限はありません。

医療用の『セレキノン錠』と同じ成分の薬は処方せん無しで購入可能?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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