病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

医療用『ロペミンカプセル』と同じ成分の市販薬はある?薬局で買える?

医療用『ロペミンカプセル』と同じ成分の市販薬はある?薬局で買える?
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下痢が続いていて困っています。病院でもらった『ロペミンカプセル』と同じ成分の市販薬は薬局やドラッグストアで買えますか?

『ロペミンカプセル』ですね。
では今回は、『ロペミンカプセル(成分名:ロペラミド塩酸塩)』と同じ成分の市販薬が薬局で買えるか解説していきます。

この記事書いた人
phama_di(ファマディー)

<プロフィール>

  • 大手調剤薬局の管理薬剤師
  • 管理薬剤師歴は10年以上
  • 一般用医薬品も幅広く販売

スイッチOTC成分を正しく使って上手にセルフメディケーションをするお手伝いをしていきます。

医療用の『ロペミンカプセル』と同じ成分のロペラミドはスイッチOTC化されています。
処方せんが無くても薬局やドラッグストア、インターネットでの購入が可能です。

医療用(先発品):ロペミンカプセル1mg、ロペミン小児用細粒0.05%

医療用(後発品):ロペラミド塩酸塩カプセル1mg、ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05%

目次

ロペミンカプセルに入っているロペラミド塩酸塩ってどんな薬?

ロペラミド塩酸塩は、腸の蠕動運動を抑制する作用と腸管での水分や電解質の分泌を抑制し、吸収を促進させることによって下痢を止める効果があります。

ロペラミド塩酸塩が含まれている市販薬(処方せん無しで購入可能)

ロペラミド塩酸塩が含まれている市販薬は以下の通りです。

  • イストサン下痢止めLP
  • イストロン 下痢止め
  • イストロン下痢止めチュアブル錠
  • イストロン下痢止めフィルム
  • イノック下痢止め
  • オーピーピーカット止瀉薬
  • ガロヘパン下痢止めLP
  • クールストップ下痢止め薬
  • ゲート下痢止めチュアブル
  • ゼロクトン 下痢止め
  • ゼロシャット 下痢止め
  • ダルテノン 下痢止め
  • トメダインコーワ錠
  • トメダインコーワフィルム
  • ビサット下痢止め薬
  • ピシャット下痢止めOD錠
  • ピタリット
  • ファスコン 下痢止め
  • ラフェルサ下痢止めLP
  • ロペラマックサット

この中で、医療用と同じロペラミド単剤の商品は黄色マーカーを引いた5製品です。

今回はロペミンカプセルと同じ効果(ロペラミド単剤)の商品だけを紹介していきたいと思います。

イストロン下痢止めフィルム

1回1枚、1日2回 下痢が止まれば服用しないでください。また、服用間隔は4時間以上おいてください。

1枚中 ロペラミド塩酸塩 0.5mg


イノック下痢止め

1回2カプセル、1日2回 下痢が止まれば服用しないでください。また、服用間隔は4時間以上おいてください。

2カプセル中 ロペラミド塩酸塩 0.5mg

トメダインコーワフィルム

1回1枚、1日2回 下痢が止まれば服用しないでください。また、服用間隔は4時間以上おいてください。

1枚中 ロペラミド塩酸塩 0.5mg

ピシャット下痢止めOD錠

1回1錠を口中で溶かして服用するか、水又はお湯で服用してください。
ただし、服用間隔は4時間以上あけてください。また、下痢が止まれば服用しないでください。

1錠中 ロペラミド塩酸塩 0.5mg

ロペラマックサット

大人(15才以上)1回1錠を1日2回服用します。また、服用間隔は4時間以上おいてください。下痢が止まれば服用しないでください。

1錠中 ロペラミド塩酸塩 0.5mg 

フィルムタイプでも錠剤タイプでも口の中で溶けるタイプの製品です。

ここで紹介した商品ならどれも効果は同じですので、値段や剤型で使いやすいものを選んでください。

ロペラミド塩酸塩含有の医療用医薬品と市販薬の違い

ロペラミド塩酸塩含有の医療用医薬品と市販薬との間には違いがあります。

用法・用量が異なる

医療用のロペミンカプセルは通常1回1mgを1日に1~2回服用します。

それに対し、ロペラミド塩酸塩含有の市販薬は1回0.5mg、1日2回までとなっています。

効能・効果が異なる

効能・効果が異なります。効果といっても効き目が違うわけではありません。

医療用の『ロペミンカプセル(成分名:ロペラミド塩酸塩)』は以下の疾患に使用できます。

下痢症

一般用医薬品のロペラミド塩酸塩含有製品は以下の疾患に使用できます。

食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢

服用できる年齢が異なる

医療用のロペミンは細粒もあり小児への使用も可能です。

一般用医薬品のロペラミド塩酸塩含有製品は、15才未満は服用しないこととなっていますのでご注意ください。

ロペラミド塩酸塩含有の一般用医薬品を服用してはいけない人

一般用医薬品のロペラミド塩酸塩含有製品を使用できない方もいます。購入時は薬剤師等から説明を受けて購入してください。

1.次の人は服用しないでください 
 (1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
 (2)15歳未満の小児。
2.本剤を服用している間は,次の医薬品を服用しないでください
 胃腸鎮痛鎮痙薬
3.服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないでください
 (眠気等があらわれることがあります。)
4.服用前後は飲酒しないでください

ロペラミド塩酸塩含有一般用医薬品のまとめ

  • ロペラミド塩酸塩は医療用にも使用されている成分です。
  • 口腔内で溶ける錠剤タイプとフィルムタイプがあります。
  • 食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢に効果があります。
  • 15歳未満は服用できません。
  • 感染症による下痢には下痢止めを使用してはいけません。数日たっても良くならない場合には受診をしてください。

用法用量を守って正しくお使いください。

医療用『ロペミンカプセル』と同じ成分の市販薬はある?薬局で買える?

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一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

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この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

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