病院に行かなくても薬局で買える、医療用と同じ成分の市販薬を調剤薬局の管理薬剤師が解説します。

ラミシールATクリーム(医療用水虫治療薬のラミシールクリームと同じ成分の市販薬)

  • URLをコピーしました!

ノバルティスファーマのラミシールATクリームは、医療用医薬品のラミシールクリーム(一般名:テルビナフィン塩酸塩)と同じ成分を含む一般用の水虫治療薬です。

2002年にスイッチOTC化されました。

医療用のラミシールクリームは医師の処方せんが必要ですが、ラミシールATクリームであれば、処方せん無しでも薬局やドラッグストアで購入可能です。

 

ラミシールATクリームの特徴

[deco_bg image=”paper1″ width=”450″](ノバルティスファーマホームページより)

  • アリルアミン系殺真菌成分「テルビナフィン塩酸塩」を配合しています。
  • 水虫菌の細胞膜の合成を初期段階で阻害し、殺真菌作用を発揮します。
  • テルビナフィン塩酸塩の水虫菌に対する最小発育阻止濃度(MIC)は最小殺菌濃度(MFC)とほぼ一致。
    低濃度で殺真菌効果を発揮することができます。
  • 皮ふへの浸透性と貯留性に優れ、1日1回の使用で24時間殺真菌効果が持続します。

[/deco_bg]

 

テルビナフィン塩酸塩の作用機序:水虫菌の細胞膜合成阻害作用

同じ成分を含有する医療用医薬品名

ラミシールクリーム1%

 

成分と含有量

医療用のラミシールクリーム1%と同じく、ラミシールATクリームには1g中にテルビナフィン塩酸塩を10mg含有しています。

 

医療用と市販薬の違い

医療用のテルビナフィン含有の水虫治療薬にはラミシールクリーム1%、ラミシール外用スプレー 1%、ラミシール外用液1%があります(ジェネリックあり)。

市販薬にはテルビナフィンに加えてかゆみを抑える成分や清涼感を与える成分等が配合された商品があります。

自分の水虫の症状に合わせて選ぶことができます。

 

ラミシールプラスクリーム

成分:テルビナフィン塩酸塩、クロタミトン(かゆみを抑える)、グリチルレチン酸(抗炎症)、l-メントール(清涼感)、尿素(角質を柔らかくする)

ラミシールプラス クリーム 10g【第(2)類医薬品】

 

ダマリングランデ

成分:テルビナフィン塩酸塩、リドカイン(麻酔作用:鎮痛・鎮痒)、、グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症)、l-メントール(清涼感)

ダマリングランデ クリーム 15g【第(2)類医薬品】

 

ダマリングランデX

成分:テルビナフィン塩酸塩、イソプロピルメチルフェノール、リドカイン、グリチルレチン酸(抗炎症)、l-メントール (清涼感)

ダマリングランデXクリーム 15g【第(2)類医薬品】

 

メンソレータムエクシブクリームe

テルビナフィン塩酸塩、リドカイン(麻酔作用:鎮痛・鎮痒)、ジフェンヒドラミン(かゆみを抑える)、グリチルレチン酸(抗炎症)

メンソレータムエクシブクリーム 15g【第(2)類医薬品】

 

リスク分類

指定第2類医薬品

 

薬効分類

みずむし・たむし用薬

 

以下の症状にお使いいただけます

水虫、いんきんたむし、ぜにたむし

 

用法・用量

1日1回、適量を患部に塗布してください。

 

使用上の注意点(詳細は添付文書で必ず確認してください)

  1. 定められた用法を厳守して下さい。
  2. 患部やその周囲が汚れたまま使用しないで下さい。
  3. 本剤のついた手で、目や粘膜にふれないで下さい。
  4. 目に入らないように注意して下さい。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗い、直ちに眼科医の診療を受けて下さい。
  5. 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させて下さい。
  6. 外用にのみ使用して下さい。

 

価格・値段

メーカー希望小売価格 10g 2205円 (税込)

 

ラミシールATクリーム・液は通販(ネット)でも購入できます。

ラミシールATクリーム・液の主成分はテルビナフィンのみです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

一般用医薬品購入時の注意点

このサイトでは病院でもらう薬と同じ成分の薬を処方せん無しで購入できるかどうかを紹介していますが、その薬を推奨している訳ではありません。

体質や服用中の薬によっては使用できないものもあります。

一般用医薬品を購入する際には医師・薬剤師・登録販売者に相談をしてください。

免責事項
当ブログからのリンクやバナーなどで移動したサイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。 また当ブログのコンテンツ・情報について、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。情報が古くなっていることもございます。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

この記事を書いた人

pharma_di(ファマディー)
大手チェーン調剤薬局の管理薬剤師。
保険調剤だけでなく市販薬の販売も行っています。

国は医療費削減のため、これからセルフメディケーションを推奨してくるはず。これから自己負担の割合も3割から上がるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様が上手なセルフメディケーションができるよう、薬剤師という立場から市販薬を選ぶポイントを解説しています。

他にも、薬剤師のための転職ブログ(ファマブロ)も運営しています。

Follow @pharma_di

目次
閉じる